Obsidian奮闘記:「動かない」を「動く」に変えるまでの二つの大きな壁

AI関連

マナビDXクエストでObsidianに出会い、そのナレッジマネジメントの可能性に魅了されました。日々の学びを統合する中で、次のステップとして「作成したMarkdownノートをそのままプレゼン資料にしたい」という思いになりました。

クラもん
クラもん

内容検討からそのままスライド構成まで作成できればめちゃくちゃ便利なので

そこで導入したのが、MarkdownをPPTXやPDFに変換してくれる「Marp Slides」プラグインです。しかし、「ボタン一つでエクスポート」のはずが、ボタンを押しても全く反応がないという、厄介なサイレントエラーに直面しました。

本記事では、この「無反応の壁」を乗り越えるために、AIアシスタントのGeminiと共に試行錯誤した道のりと、プラグイン運用の盲点となった二つの大きな壁、そして解決策をご紹介します。


🏔️ 第1の壁:設定の常識 VS 実行の現実 (Chrome Pathの罠)

エクスポートボタンを押してもエラーメッセージすら出ない状況で、私たちはまず最も基本的な設定ミスから確認を始めました。

1-1. Geminiとの初期検証

PDFやPPTXへの変換には、Marp CLI(エクスポートツール)が内部で利用するヘッドレスブラウザが必要です。プラグイン設定の「Chrome Path」を確認すると、やはり空欄でした。

  • 最初の試み: 多くのユーザーが躓くであろう、このパス設定を修正しました。
    • 誤った認識: フォルダパスを入力すれば良い。
    • 正しい設定: C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe のように、実行ファイル名まで含むフルパスを厳密に指定。

1-2. 続く無反応

この設定を修正し、さらに書き込み権限を疑ってエクスポート先をローカルの安全なフォルダに変更しても、結果は同じ。HTMLエクスポートすら無反応のままでした。問題はChromeのパスだけではない、と確信せざるを得ませんでした。

クラもん
クラもん

やっぱりそうかというのが正直な感想


🖥️ 第2の壁:コンソールの警告が突き止めた「UNCパスの呪縛」

万策尽きた状況で、Geminiの助言に従い、Obsidianの開発者コンソールを開くという、最後の手段に訴えました。

2-1. 開発者コンソールの開き方

Ctrl + Shift + IまたはCmd + Option + I

コンソールに表示された赤色の警告ログは、まさに核心を突いていました。

警告ログ

[ WARN ] Not found processable Markdown file(s).

「ファイルはあるのになぜ見つからない?」— この矛盾が、究極の原因へと導きました。

2-2. 究極の真の原因:NAS環境

問題は、Obsidian Vaultの置き場にありました。

  • VaultがNAS(ネットワークドライブ)に置かれていたため、ファイルパスが UNCパス\\ServerName\...)として扱われていました。
  • Marp CLIはローカルパスを前提として設計されているため、このネットワーク上のUNCパスを正確に処理できず、結果として「ファイルが見つからない」というエラーを起こしていたのです。

2-3. 解決と歓喜

Vaultをシンプルなローカルパス(Cドライブのユーザーフォルダ)へ移動した途端、すべてのエクスポート機能(HTML, PDF, PPTX)が正常に動作!長かった闘いはここに終止符を打ちました。

クラもん
クラもん

原因がわかるとほっとします


🔑 まとめ:二つの大きな教訓とObsidian安定運用のために

今回の奮闘で得られた、Obsidianプラグイン運用における重要な教訓を共有します。

  1. 外部CLIツールの制約を理解せよ
    • MarpのようなCLIツールは、**ネットワークパス(UNCパス)**に弱い。環境はシンプルに、ローカルドライブで構築すべし。これが安定運用の絶対条件です。
  2. まずはコンソールを見よ
    • ボタンが無反応でも、プログラムは裏側でエラーを出しています。開発者コンソール(Ctrl + Shift + I)は、問題解決の最速ルートです。

Obsidian環境はシンプルであるほど強力です。この教訓が、皆さんのプラグイン運用の一助となれば幸いです。

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