40代手前で心筋梗塞になってしまった私の体験記Part2です。Part1は下記のリンクから見てください。
Part1では、私が心筋梗塞にかかってから一命をとりとめるまでの経緯と心筋梗塞という病気と治療内容についてを紹介しました。Part2では、手術後に入ったICU(集中治療室)で過ごした時の体験について紹介したいと思います。

心筋梗塞は一度かかって終わりではなく、今後一生付き合っていかなければならない病気なので、病院で学んだことを活かしつつ皆さんにも心筋梗塞について理解を深めていただけると幸いです。
病院での日々:回復への道のり(ICU編)

先生や看護師の方々の懸命な処置のおかげで一命をとりとめた私は、家族と面会後にそのままICU(集中治療室)に移動しました。ここから私の入院生活とリハビリがスタートします。
手術が終わった後、先生からは入院期間は早くて約2週間ほどかかると教えていただきました。ある程度覚悟はしていたものの自分の中では長いと感じていて、会社や家族に負担をかけてしまうとつらい気持ちになりました。
また、入院初日には前日手術でかなり遅くなり、あまり睡眠出来ていないだろうに嫁さんがお見舞いに来てくれて、つらい思いをさせて申し訳ない気持ちと生きてまた会えた喜びと色んな感情が出てきて自然と涙が出てきました。
ICUでのVIPな生活
ICUに入って1日目は絶対安静と言われており、ベッドから立ち上がったりすることも禁止されていました。自分で何でもやりたい派の私としては少しつらい部分もありましたが、必要なものがあれば看護師さんが直ぐ対応いただけましたし、寝たまま体を温かいタオルで拭いてもらえたり、着替えしていただいたり、歯磨きの用意と後処理までしていただいたりで、なんてVIPな生活なんだって思っていました。ただ、女性の看護師さんに着替えさせてもらうのは少し恥ずかしかったですね。
手術直後は不整脈が頻発
自覚症状があったのは1回だけだったのですが、入院初日は数回、2日目は1回、不整脈が起きていたようで、不整脈が起きるたびに繋がれた心電図がエラーのような音を出力して、看護師さんが様子を見に来てくれました。私の場合、カリウムが不足していたことでも不整脈が起きていたそうで、何度かカリウムを補うための薬を飲んでいました。

様子を見に来られるたびに優しく声をかけてくださったのがほんとに嬉しかったです。
後から話を聞くと、手術中及び手術直後は不整脈が頻発することが多いようで、それが原因で重篤な状態になる方もいらっしゃるそうです。そのため、手術直後はICUで様子を見ると教えていただきました。
一度壊れた心臓は元に戻らないことを知る
入院初日に先生が来られた際に、心臓の動き自体は年齢がまだ若いこともあり少しは回復するが、心筋梗塞で壊死した心筋は二度と元には戻らないことを教えていただきました。エコー検査の結果、私の心筋もある程度壊死してしまっていることを知り、以前と同じような運動や生活は送れないことがわかり、悲しい気持ちになりました。

嫁さんからは、できることを2人で一緒に頑張ろうって励ましてもらって、今では少し前向きに捉えられるようになっています。ほんとに家族には感謝です。
検査は1日3回程度
朝昼晩と3回程度、採血、血圧、血中酸素、脈拍、心電図の検査がありました。この検査によって、手術後の心臓へのダメージの残り具合や回復具合を見ていたそうです。また、1日1回エコー検査もあって、心臓の動き具合を見ながら先生が丁寧に説明してくださいました。
また初日には、手術前後の造影検査時の動画を見せていただき、実際に心臓のどの部分の血管が詰まっていたのか説明を受けました。
入院初日は食事も不可
手術の次の日は食事も禁止でしたので、生理食塩水を点滴されていました。ただし、お腹が減るっていう感覚は特に感じず、のどが渇く感覚もありませんでした。

先生や看護師さんの話を聞く際や、検査以外は基本的にはずっと睡眠時間でした。
2日目に入り、体の状態も落ち着いてきたため、夜ご飯から食べてもいいことになりました。手術後に初めて食べたご飯は本当に美味しかったです。
排尿は管を通して
私の場合、2日目の途中まではベッドから起きることが禁止でしたので、排尿は管を通して行っていました。正直尿意も感じていなかったので、ほんとに出てるのか気になっていましたが、聞いてみると1日1L程度は出ていたようで、びっくりしたのを覚えています。
2日目の途中から先生の許可も下りたため、無事に管は取れて、車椅子介助付きでトイレには行ってもよくなりました。

車椅子に乗ったのは中学生ぶりでしたね。
先生や看護師の方々の温かい対応に感動
ICUでの生活で私が何より嬉しかったのは、先生や看護師の方々の温かい対応です。手術後の初日は助かったとはいえ、ICUにいたので不安に思うことが多々ありましたが、私が不安にならないように聞きたいことには丁寧に説明していただけましたし、様子を見に来ていただいたり、検査の度に世間話等をしながら明るく接していただいたので、孤独を感じることもなく、不安な気持ちもとても和らぎました。

私は好奇心旺盛な方なので、私の病気とは関係ない看護師あるあるな話等いろいろ質問しましたが、その際も快く対応いただけました。
看護師さんとの会話の中でいくつか豆知識的なことを聞けたので紹介しようと思います。
点滴の針について
点滴の針って刺すときは固いのに、抜くときは柔らかくなっているのですが、これは刺した後固い針のみ抜くことができて、柔らかい管のみが残る仕組みになっているからだそうです。

なんでもそうですが、初めに仕組みを考えた人は天才と思います
研修中は人に注射できない
看護師の方がどうやって注射の練習しているのか気になっていたので聞いてみると、研修中は人に注射することができないので、模型で練習していると教えていただきました。なので、人に注射するのは実務が始まってからとなるので、1年目はめちゃくちゃ緊張するっておっしゃってました。ただ、逆に模型の方が血管の位置がわかりにくい(血管の張りがない)らしく、人の方がわかりやすかったり(個人差があります)するそうです。

ICUにいる間に何度か1年目の方にも採血していただきましたが、すごく丁寧に対応いただきました。
看護師はテーマパーク等に行きやすい
土日祝が休みの企業と違い、看護師の休みは平日になることが多いそうです。そのため、一般的に人数が集中する土日祝を外してテーマパーク等に行けるため、回るのにはすごくいいって言われていました。また、5日連続勤務になることも少ないようでその点もいいとお聞きしました。
※勤務体系は病院や人によるということなので一概には言えません。

お話を聞いた方は、逆に通常が5連勤になる企業の方はすごいっておっしゃられていましたね。
ICUで行ったリハビリ内容

手術後の心臓の状態も落ち着いたタイミングで、ICUでは下記の2種類のリハビリ(検査)を行いました。そのどちらも合格した後、一般病棟へ移る許可が出ました。

私の場合は、どちらの検査も問題なく合格となりました。
心筋梗塞の手術の後は血液の流れは正常になるものの、心臓へのダメージは残っており、急にいつもと同じ動作を行うと状態が悪化してしまう恐れがあるため、小さな動作から徐々に心臓を慣らしていき、活動範囲を広げていかなくてはなりません。
5分間立ち検査
心電図のケーブルを繋いだ状態で、先生や看護師の方立会いの下、ベッドの横に5分間立ちその間の心電図の変化や、前後の血圧の変化等を確認する検査です。この検査に合格することで、食事と車椅子介助でのトイレが許可されます。
50m歩行検査
5分間立ち検査と同じく心電図のケーブルを繋いだ状態で、先生や看護師の方立会いの下、ICUの通路を50m程度歩き、その間の心電図の変化や、前後の血圧の変化等を確認する検査です。この検査に合格することで、車椅子介助無しで自力でトイレに行くことと一般病棟への移動が許可されます。
ここまでのまとめ:千里の道も一歩から

ICUでの生活を通して、心臓というものは自分が思っている以上にデリケートな臓器であることを知りました。リハビリや検査の流れの説明を聞いたときは、そんなに少しづつしか動けないの?とも思いましたが、先生や看護師の方の説明を聞いていると、それくらい慎重なくらいでちょうどいいという思いに代わりました。
もう私の心臓は、完全に元には戻りませんが、このリハビリ生活の中で少しでも戻せるように家族のためにも頑張ろうという思いになっています。そして、今後自分に何ができるのか考えながら生活しようと思いました。
何度も書きますが、一度壊れてしまった心臓は元には戻りません。皆さんもそのことを十分理解した上で、このブログが今一度ご自身の生活環境や習慣を見直すきっかけにしていただけると幸いです。
次回は一般病棟に移ってからの生活について紹介しますのでよろしくお願いいたします。


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