歯のケアでおいしく楽しく!口腔環境を保つための基本習慣もご紹介!

健康

 おいしいものを食べ、人との会話を楽しむ!いつまでもこうした豊かな人生を送りたいものですよね。そのためには歯のケアが不可欠です。今回は、赤ちゃんからお年寄りまで実践すべき歯のケアのポイントと基本習慣についてご紹介します。

歯のケアの仕方について

 健康的な生活を送るためにはむし歯や歯周病から歯を守る必要があります。歯を守るには毎日の歯磨きが何よりも大切ですよね。ここでは歯ブラシの使い方やその他の歯のケアのポイントについてご紹介します。

歯ブラシの使い方を見直そう

 歯の汚れの除去には、歯の表面を物理的にこすり取ることが必要で、そのための道具が歯ブラシです。ここでは歯ブラシの選び方や使い方のポイントについて説明します。

◇歯ブラシの選び方

 基本的には自分にとって使いやすいもの、気に入ったものを選べばOKです。なお、毛が硬すぎると歯茎を傷つけることがあるので柔らかめのものがおススメです。また、歯と歯茎の間をきれいに磨くためにできるだけ毛先が細いものを選ぶといいと思います。電動歯ブラシを利用する際は、歯ブラシを歯にしっかりと当てることを心がけましょう。

◇歯ブラシの持ち方と力加減

 鉛筆を持つ時と同じように持ちましょう。歯ブラシを強く歯に押し当ててゴシゴシと磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまい、かえって汚れが落ちにくくなってしまいます。歯茎を傷つける原因にもなりますので、力を入れ過ぎないように気を付けましょう。

◇歯磨きの基本

 それぞれの歯のすべての面を丁寧に磨きます。そのためには歯ブラシの角度を変えて、歯の面にきちんと毛先が当たるように工夫しましょう。また、磨く順番を決めて、一巡するように磨くと磨きムラや磨き残しを防ぐことができます。

◇歯ブラシの交換のタイミング

 毛先が開くと、歯の汚れを落としにくくなってしまいます。歯ブラシのヘッドを裏側から見て、毛先がはみ出していたら、新しい歯ブラシに取り換えましょう。気に入った歯ブラシが見つかったら、数本買い置きしておくのもいいと思います。

その他の歯のケアのポイント

 基本的な歯ブラシの使い方に加えて以下の項目についても注意するようにしましょう。

◇歯垢の溜まりやすい場所はより丁寧に

 ①歯と歯茎の間、②歯と歯の間、③奥歯のかみ合う面、④歯並びの悪いところ等は磨き残しが多くなりやすく、歯垢が溜まりやすい場所です。こういった場所は特に注意して丁寧に磨きましょう。歯磨きの後に歯垢染色液でチェックするのもおススメです。

◇歯磨き剤は目的に合わせて

「口臭予防」、「ホワイトニング」など効能を強調した歯磨き剤がいろいろ出ているので、目的に合わせて選びましょう。市販品の90%以上がむし歯予防に役立つフッ素を配合しています。最近は1,450ppmという高濃度の製品も出ています。

◇子供の歯のケアのポイント

 幼いうちから歯ブラシを使って歯磨きの習慣をつけることが大切です。ただし、小学校3年生くらいまでは自分磨きだけでは不十分なので、保護者が仕上げ磨きをしてあげましょう。その際、歯茎を傷つけないようにやさしく磨くことが大切です。

◇義歯のケアも忘れずに

 義歯は歯の代わりをするものなので、歯と同じように歯ブラシで磨いたり、義歯専用の洗浄液を利用したりして手入れをしましょう。表面に細菌が付着したまま装着すると、義歯が当たった粘膜が炎症を起こすこともあります。

歯のケアのためにプラスで使おう

 通常の歯ブラシでは除去しにくい汚れには、歯ブラシを助ける道具を使用しましょう。ここでは、歯と歯の間を磨くためのフロスと歯間ブラシについてご紹介します。

フロスの使い方

 切って使うタイプと柄のついたタイプがあります。フロスを歯と歯の間にゆっくり入れ、歯の側面を前後、あるいは上下に動かします。使い方を誤ると歯茎を傷つけることがあるので歯科で指導を受けるとよいでしょう。定期検診などで指導を受けることができます。

歯間ブラシの使い方

 歯と歯の間に入れて前後に動かします。ただし、無理やり入れないことが重要です。歯茎を傷つけ、歯と歯の間にある歯間乳頭という歯茎部分が下がる原因となります。すき間の広さに合わせて、強い抵抗がなく動かせるサイズを使用しましょう

口腔環境を保つ為の基本の習慣

 健康的な口腔環境を保つ為には習慣が大切です。ここでは上記のために身につけていただきたい基本習慣をご紹介します。今日からぜひ取り組みましょう。

食べたら磨く

 食事をすると口の中は酸性に傾き、歯の成分のミネラルが溶け出す「脱灰」が起こります。その後、唾液が脱灰した歯を修復(再石灰化)しますが、唾液による再石灰化が不十分なこともあります。食後、歯磨きをして口の中を中性に戻しましょう。

間食は時間と回数を決める

 何回も間食をしたり、甘いものを飲んだりしていると、口の中は酸性に傾いたままとなり、歯の成分はどんどん溶け出します。むし歯の原因となるばかりか肥満の原因にもなるので、だらだら食いは避けましょう。どうしても間食をしたいときは時間と回数を決めるようにしましょう。

3~6ヵ月に1回はプロのケアを

 どんなに丁寧に歯磨きしても磨き残しを0にすることは難しく、磨き残しに歯垢が溜まっていきます。定期的に歯科でチェックを受け、必要に応じて歯垢を除去してもらいましょう。むし歯や歯周病の早期発見・早期治療の機会にもなります。

健康できれいな歯で人生も楽しく!

 人生を楽しく過ごすためには、毎日の食事と人との会話は不可欠です。そのためにも日頃から歯のケアを意識していつまでも健康できれいな歯を保つようにしましょう。

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