
今巷で肉の代わりになる大豆ミートが話題になっています。なんでも、大豆で作っているにもかかわらず、肉とほとんど変わらない使い方ができ味や触感なども普通の肉と遜色ないとか。今回はそんな大豆ミートについて、特徴や作り方、使い方、簡単なレシピなどをご紹介します。
大豆ミートとは?

大豆ミートとは、その名の通りお肉に似せた大豆加工食品です。低カロリー・低脂質・ノンコレステロールにも関わらず、高たんぱく質という非常に健康的でダイエットにも最適な食材なんですね♪では、大豆ミートの詳しい特徴やその作り方、使い方について見ていきましょう!
大豆ミートの特徴
大豆は“畑の肉”とも言われている食材ですので、お肉と同じようにたんぱく質が豊富に含まれています。しかし、油分を搾って作られているので、普通のお肉に比べて低カロリー・低脂肪と非常に健康的な食材です。また、大豆特有の様々な特徴がありますので、下記にまとめます。
◇低カロリー&低脂肪
大豆ミートは加工の段階で大豆の油分を搾って作られるので、脂質があまり含まれません。普通のお肉と比べるとカロリーは約1/4、脂肪は約1/50(牛肉との比較)と非常にヘルシーな食材です。また、動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸を体に取り込まなくて済むのもうれしいですね。
◇高タンパク
大豆ミートは、普通のお肉の約1.5倍のたんぱく質が含まれています。また、大豆たんぱくには中性脂肪を下げる働きがあり、体重を増やさずに筋肉をつけることができるので、トレーニングをして体を鍛えている方や、ダイエットをしている方に非常におススメです。
◇ノンコレステロール
大豆たんぱくにはコレステロールが含まれていません。更に、コレステロールの吸収を抑え、代謝を促す大豆サポニンが含まれているので、食事で摂取した余分なコレステロールを体外に排出する効果もあります。
◇食物繊維が豊富
大豆ミートは原料が大豆なので、食物繊維もたっぷり入っています。食物繊維はお腹の中で膨らみ、時間をかけて消化されるため、腹持ちがよく食べ過ぎや間食を抑える効果も期待できます。そこは個人の意識も大事ですが・・・。また、一緒に食べたものの脂肪の吸収を抑え、排出を促すので便秘の解消につながり、腸内環境も整えられます。
◇大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、血流の促進やメラニン抑制作用によって、肌荒れ・冷え性・アンチエイジングの他、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きでバストアップや女性ホルモンのバランスを保ったり、骨粗しょう症の予防にも役立つと言われています。
◇豊富なミネラルとビタミン
大豆は、三大栄養素のたんぱく質・脂質・炭水化物をバランスよく含むだけでなく、カルシウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛・マンガン・銅など体内で必要となる様々なミネラルが豊富に含まれています。さらに、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンKに加え、抗酸化物質として知られるビタミンEがアンチエイジングにも効果的です。
◇グルテンフリー
大豆食品なのでグルテンが含まれません。グルテンフリーな食事をされている方も安心して食べることができます。ただ時、調理したものの中には小麦粉を使用している場合もあるため注意が必要です。原材料をよく確認しましょう。
◇長期保存が可能
大豆ミートは常温でも約1年間保存ができます。普通のお肉では冷めると油が硬くなってしまいますが、大豆ミートは冷めても傷みづらく、お弁当のおかずとしてもおススメです。また、乾燥したまま食べることもできますので、災害時の非常食として備えることも可能です。
大豆ミートの作り方は?家庭でも作れるの?

大豆ミートは大豆を機械によって、加熱・加圧され、ブロック型やミンチ型に成形されたのち、乾燥・殺菌させて作られています。残念ながら家庭で作ることは難しいので、入手するには市販のものを購入する形になります。
◇業務スーパーでも売っています
大豆ミートの入手場所で私たちに身近なところとして、業務スーパーでも購入することができます。業務スーパーでは、
・ミートレスバーグ
・畑のお肉のカレーそぼろ
の2種類の大豆ミート商品を扱っています。「ミートレスバーグ」はハンバーグ型に成形された冷凍食品で、「畑のお肉のカレーそぼろ」はそぼろ状の大豆ミートにカレー味で味付けされた商品になります。どちらも手軽に扱えてとても便利なので一度お試ししてみてはいかがでしょうか?
大豆ミートの使い方
上記のように、下準備無しでそのまま使用できる大豆ミートもありますが、通常は乾燥されていますので、料理に使用する前は下準備が必要です。大豆ミートを使用する際は、お鍋にお湯を沸かし、弱火で5分ほど煮て湯戻しします。次に湯戻しした大豆ミートをザルにあげ、ボールの中で水洗いし、搾ります。2、3回程度水洗いと搾りを繰り返すことで大豆の香りが抜けていきます。最後に、下味をつけ5分以上なじませれば通常の料理に使用できます。
大豆ミートの簡単レシピ
上記のように様々ないい特徴を持っている大豆ミートですが、料理に使用する際は基本的にお肉の代わりとして使用することができます。その中でもおすすめのレシピをご紹介します。
大豆ミートのから揚げ

・大豆ミート(ブロックタイプ)
・油(揚げ用)
・焼き肉のたれ(漬けタレ)
・片栗粉(こもろ用)
<作り方>
1、湯戻しした大豆ミートをビニール袋もしくはジップロックに入れる。
2、1に焼き肉たれを入れて味をなじませる。(半日程度)
3、2に片栗粉を入れて全体に付ける。
4、180℃の油で1~2分ほど揚げればできあがり!
大豆ミートの和風ハンバーグ

・大豆ミート(ミンチタイプ)
・卵
・パン粉
・玉ねぎ
・大根おろし
・塩コショウ
・ポン酢
・カイワレ(お好みで)
<作り方>
1、大豆ミートを湯戻しする。
2、玉ねぎをみじん切りにしてフライパンで炒め、皿などに移し冷ましておく。
3、1、2及び卵、パン粉をボールに入れ、塩コショウを少々入れて混ぜる。
4、3を成形してハンバーグの形を作る。
5、4を油を引いたフライパンの上で両面に焼き色が付くまで焼く。
6、ハンバーグを皿に盛りつけて、ハンバーグの上に大根おろしをのせる。
7、ポン酢をかけ、カイワレを添えれば出来上がり!
大豆ミートの可能性は無限大!

大豆ミートは脂肪も少なく、コレステロールも入っていないので健康を気にされている方にはとてもいい食材と言えます。また、味や触感も普通の肉と遜色がないので、肉を使う料理であればどこでも代用可能です。種類も豊富にあり、アレンジの仕方は無限大ですので皆様も自分オリジナルの大豆ミートの使い方を考えてみてはいかがでしょうか?
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