燻製を自宅でも!初心者でも失敗しない自家製ベーコンを作ろう!

料理

燻製と聞くとなんだか難しそうで、食べるだけならよく食べるけど、調理するとなると一般人にはあまり馴染みがありませんよね?しかし、先日の昼休み中に会社の方と外で話していると、ぽかぽか陽気だったこともあり、ちょうどバーベキューとか燻製の話になり、自宅でも簡単に燻製を作れることを聞きました。その後、どうにも気になった私はいろいろ調べ、燻製は自宅でもでき、初心者であれば自家製ベーコンを燻製で作るのが失敗しにくいことが分かりましたので、今回はその方法などもご紹介します。

燻製とは

そもそも燻製とは、お肉とかお魚などの生ものを塩漬け、塩抜き、乾燥した後に煙でいぶす調理方法で、主に食材の保存性を高める目的で行われてきました。漬物を塩漬けしたり、干物を乾燥させて作るのと同じイメージです。現代では、冷蔵庫などの保存器具の発達に伴い、燻製の目的が保存食を作ることから素材の風味や味を良くするために行うものに変わっていきました。

ベーコン作りが初心者向けな理由

燻製で作る食材としてもっとも有名なものはベーコンだと思いますが、実は初心者にも挑戦しやすい食材だったりします。その理由としては、ベーコンは幅広い使い方のある食材なので、味の濃い薄いによる理由で失敗しないからです。味が濃すぎれば出汁取りとして使う、薄ければ調理前に塩などで味を調整するなど臨機応変に対応可能な便利食材というわけですね。

自家製ベーコンの材料

では、実際に自家製ベーコンの作成手順について説明していきたいのですがその前に、材料や必要な器具について確認していきましょう。ベーコンは一般的なスーパーやホームセンターで購入可能なものだけで作れますので、これも初心者におすすめな理由です。

食材や調味料はこちら

自家製ベーコン作りに必要な食材は以下の通りです。

・豚バラ肉ブロック
・塩(豚バラ肉重量の5%程度)
 ※食塩よりもミネラル塩や岩塩がおすすめ
・スパイス(お好みで)

意外と少なく感じられたのではないでしょうか?スパイスについてはブラックペッパーやオールスパイス、ナツメグなどがおすすめです。

食材以外で使うもの

次に自家製ベーコン作成に必要な道具についてまとめます。

・キッチンペーパー
・ジップロックorビニール袋
・紐と洗濯ばさみ
・虫よけネット(あれば)
・燻製機
・燻製用チップ

キッチンペーパー、ジップロックは塩漬け時に、紐、洗濯ばさみ、虫よけネットは乾燥時に、燻製機と薫製用チップは燻製時にそれぞれ使用します。

燻製機がなければ別のものを代用しよう

専用の燻製機については通常家に置いているわけではないと思いますので、持っていない場合は別のもので代用しましょう。1つ目はフライパンです。フライパンの上に燻製チップを置き、金網を載せた上に食材を載せてフライパンの蓋を閉めれば燻製機の完成です。この時使用するフライパンは底が深いものを選ぶようにします。2つ目は段ボールです。燻製チップを金皿の上に置き足つき金網の上に食材を載せ、その上から段ボールをかぶせれば燻製機の完成です。

自家製ベーコンを作っていこう

ではいよいよ自家製ベーコンを作っていきましょう。自家製ベーコンの作成手順は塩漬け→塩抜き→ボイル→乾燥→燻製の順番で進めていきます。以下にそれぞれのポイントについて説明します。

1、お肉を塩漬けしよう

塩漬けする前にお肉にフォークなどで数か所穴を開けていきましょう。こうすることでお肉に塩が浸透しやすくなります。お肉への穴あけはブロック肉の表裏それぞれに行うようにします。穴あけが終わったら、お肉全体に塩を擦り込んでいきます。この時、お好みでスパイスなどを擦り込むと塩だけを擦りこんだ時とはまた違った味わいになります。塩の擦りこみが終わったらキッチンペーパーでくるんでジップロックに入れ、冷蔵庫で約7日間寝かせます。1日毎にお肉の上下を入れ替えると味のムラをなくすことができます。

2、塩漬けしたお肉を塩抜きしよう

塩漬けしたままではお肉が塩辛くなってしまうので、塩抜きを行います。塩抜きは主に塩漬けしたお肉を流水によって30分~1時間ほど行います。30分立った時に一度薄く切ったベーコンをフライパンで焼いて食べてみて味の濃い薄いを調整してください。

3、お肉をゆでよう

次に塩抜きしたお肉を約1時間ほどゆでましょう。こうすることで、お肉の余分な脂分、塩分を抜くことができさらにおいしくなります。また、燻製の際の香りの乗りも全然違いますのでぜひ行うことをお勧めします。

4、しっかり乾燥させよう

ゆでたお肉はしっかり乾燥させましょう。この工程がかなり大事になります。乾燥が不十分だと燻製した際の香りの乗りが全然違うので十分に乾燥させることがポイントになります。目安としてはお肉の表面につやが出てきたらOKです。乾燥させる際は風通しのいい部屋か直射日光の当たらない外で1時間を目安に行います。外で乾燥する場合は虫が寄ってきても大丈夫なように防虫ネットに入れて乾燥させると効果的です。

5、燻製しよう

いよいよ燻製をしていきます。お肉をセットしたら燻製チップに火を付けて煙が出だしたら燻製機の中に入れます。ベーコンを燻製する時の適温は50~70℃なので温度計がある場合は定期的に確認することをお勧めします。注意点は燻製チップから火が出て燃えないようにすること、煙が途中で消えないようにすることです。上記の温度が保たれていれば問題はありませんので、定期的に確認してください。燻製時間の目安はおおよそ4時間程度ですが、その時々で時間は変わりますので、定期的にお肉の色身を確認して時間は調整するようにして下さい。

手作りベーコンはお酒にもよく合う

手作りベーコンはお酒にもよく合いますのでビールやワイン、梅酒などとてもいしく頂けます。また、ホームパーティや外でバーベキューをする際にも使えるものなので、皆で集まったときなんかに披露すると少し自慢できるかもしれませんね♪

燻製の楽しみ方は無限大!

今回は燻製についてと、初心者でも失敗が少ない自家製ベーコンの作り方についてご紹介してきました。燻製はベーコンを例にとっても塩、スパイスの種類や分量の変更、燻製チップの豊富さなど、作りかたのバリエーションがかなりある調理方法でしたので、どういった組み合わせで行ったらよいのか迷ってしまう場合が多いです。しかしその分組み合わせを考える楽しみもありますし、自分の考えがうまくいって、おいしいベーコンができたら格別の喜びがあると思いますので、皆さんも是非燻製に挑戦していただければと思います。

コメント